どんな業界でも売上を追及していくと、必ずと言っていい程行き着く先が「リピート率」という言葉です。こと整体という職種において、どうしたらリピートしてもらえるのかを考えていきます。
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整体と一口に言っても、リラクゼーションを旨とするところがあれば、治療目的のお店まで形態は様々です。技術がある一定のレベルに達すると壁にぶつかり、そこを乗り越えられるかが課題となります。
結論は対話能力
業界に身を置くと、黙々とこなす国家資格持ちの施術者より、流暢に言葉を回す無資格の人の方がウケが良いことに気がつきます。
「人々は何を求めているのか」という事を考えると、他者との繋がりなのではないかと常々思います。これはリラクゼーションの一環で、心の安寧が求められているという事になるのではないでしょうか。
独りよがりにならない
対話能力と言っても、自分の事ばかり話すようでは効果的とは言えません。施術者の話なんて、顧客から質問を投げかけられた時にだけ簡潔に話せればそれでいいのです。あくまで顧客を主人公としたトークが理想です。
人それぞれ違う人生を歩んでいて、それぞれに違ったドラマがあります。そのドラマの1ページに耳を傾けることに費やすのです。そうしてまずは心を開き、相手との距離を一気に縮めます。
日に何人も顧客が訪れるような繁盛しているお店でも、こうした施術者がいるのは残念ですし勿体ないです。まだ伸びしろがあるという事ですから。
「話さない」という選択もまた対話
疲れ切っていて整体に来たら、やたらと話す施術者に当たってしまった。結果が話に疲れて嫌気がさした。最悪なケースです。施術に入る際にはまず表情を観察して下さい。
特に見て頂きたいのは目です。問診でこちらの問いかけに対し、上の空で返して来た場合、マッサージや整体によく来ている可能性があります。
どこかで聞いたような説明程度の引き出ししか持ち合わせていないのであれば、さっさと検査を済ませて施術に入るべきです。この場合の対話の相手は、その人自身ではなくコンディションという事になります。
頭でっかちな知識披露をしない
ちょっと聞きかじったような知識をずっと話す施術者がいます。スタティックパルペーションやモーションパルペーションで見立てた身体の状態から、改善するまでのプロセスを一から十まで丁寧に。
整体師としては当然と言えるかもしれませんが、マニュアル的すぎて人間味に欠けるこの行いは、かえって損をします。初めて整体に来た人ならともかく、しょっちゅう行く人からすれば耳にタコが出来ています。
加えて身体が良くなりさえすればそれでいいという需要を無視しています。口だけが達者なだけでもいけないんですね。それよりも人となりを把握した方がよっぽど建設的です。
ウンザリさせれば次はない
これがまたエステ業界からの叩き上げに多いんですが、どこそこが悪いから来た方が良いだとか、次はいついつに来て下さいだとかを、しつこく粘って言う施術者。
エステ業界はなかなかにブラックでシビアな面があります。エステティシャンは売上計算を常にしていて、ノルマを達成する事を最優先にしています。ノルマを達成できなければ、差額は自己負担のところがありますからね。
例えば、一日三名の顧客を担当して、当日の売上目標を10万と設定します。この三名の顧客それぞれにあの手この手で商品を売って10万を達成しようという考えです。
ですがどんなに言葉巧みに繕っても、施術終了してベッドから起き上がった時点で勝敗は決まっています。「この人になら賭けてもいい」と思わせるような期待を持ってもらわなければ、何をしようが空回りして終わりです。
おわりに
今回はここまでとなります。他にも普段気をつけたい事や所作があるんですが、需要があれば優先的に書いてみようと思います。
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